ことば

治療を選ぶということ 2

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19日、検査結果を聞きに病院へ行った。
(PET検査、3万円もかかって痛かった…)

主治医に「10月に入って、体力もずいぶん回復して元気になったし
まだ間に合うならば、抗がん剤受けようと思います」と言うと
「おっ」と先生はほんの少しうれしそうな顔をした。
「そう、続けないともったいないと思うんだよ」。

一応、PETの結果は問題なしで、がん細胞の反応はまったくみられなかったようだ。
でも、子宮の粘液性腺がんでここまで進行した例があまりないそうで、
主治医としても「ここまですればひとまず大丈夫」とはいいようがないらしい。

手術後の病理診断でも、ステージは変わらず4bのままだった。
治療開始時から初回治療後までにも
「こりゃ状況は厳しい」と思われていたようだ、やはり。
厳しいと思われていたのが、数値が一気にさがり、
手術で開腹してもあったはずの腹膜播種がなくなっていたので、
主治医を中心としたチームとしても抗がん剤が効いたうれしい例であり、
再発転移の可能性を考えればこのまま続けてやらないともったいないということだ。

先生たちの間でも、もしかしたらこのまま大丈夫なんじゃないか
(ここの大丈夫は、治癒というか経過良好のままという意)と話合われてるとか。
それを聞いて、ああやはりなかなか逼迫した状況だったのだなとあらためて思った。

怖くなったり不安になるので、私はあまり検査データを見ないようにしていた。
治療に関する本を読むと不安ばかり煽られるし、
病院での治療については先生におまかせだった。
こうして振り返ることができるのは、ひとまず治療効果があらわれているから。