誰かの書いていたことを読むと
ああ、それは私の言いたかったことだと
思うことがしばしばある
言葉にしきれなかった想いは
海ほどもあって
ちっとも書き出せていないのに
それは私の言葉だったのに
と思う
言えてないことも
空ほどもあって
これがすべてですと
青色をさしだしたいほど
青色といっても
これも青、あれも青
どこまでも青い色はたくさんあって
青色と名前のついていることがもどかしい
そんなふうに
気持ちを言葉でなんてあらわせないとわかっている
けれど
ただ好きだよと言われたかった
そんな飾り気のない
それだけのことだった