つぶやき

2017年6月

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6月1日
午前中は杉並気功のひろば。午後は漢方内科受診。食事療法はがんばれるけれど、H先生とのやりとりを休もうと思うと伝えると「いいよー、自分でできるなら問題なし」と。アミノ酸分画などデータのやりとりはやってくれるとのこと。ありがたやー。

6月2日
湘南の海を見に小旅行。海はいいな。まるちゃんといろいろ話したが、まだまだ話せる。病院から今日あたり電話が来るハズなので待っていたのだけれど、いつもは午前中にあった電話がなかったから、今日はないのかなーと思い込んでしまった。着信があったのに気づいたのはもう病院の受付が終わってから。あああ。月曜日に入院したかったけれど。残念。

6月3日
実家に送った手紙が今日届いたようで、母からメールがあった。ひとまずは冷静に受けとめてくれたみたい。とはいえメールだからわかんないけれど、メールの文面から読める限りは。ひとまず安心。よかった。いろいろ、だいじょうぶ。まちがいない。夜はGさんのおてあて。Gさんと知り合うきっかけになった読書と対話の会やら哲学カフェのことなどいろいろ話す。なんでも言いたいこと言えるの間柄は風通しがよくて気持ちいい。笑ってすっきりしたなー。今日はいろいろ肩の荷がおりたよ。

6月4日
新しい家の鍵をもらう。住んでいるところから50m強歩いたところにある。狭くなるから、いまあるものをどう処分していくかが課題。気功のひろば、新しい人たちもちらほら見えていつもの人数より多く、今日は会場の和室が少し狭く感じた。12人ぐらいがベストかなぁ。終わったあと、帰宅して30分ほどうたたね。気持ちよい一日。少しずつ、気になっていたことが流れてゆく。

6月5日
引っ越し業者も決まり、着々と来たる日に向けて準備が進む。明日から入院。本当は今日がよかったけれど、準備が進んだので明日でよかったかな。(退院を金曜に設定していて迎えにいく手はずを整えていた相方には申し訳ないが)。激しい雨が降った。豪雨になる前に帰宅セーフ。

6月6日
入院開始@3コース目の抗がん剤。今回の病室は通路挟んで反対側になったので、窓から見える景色が変わった。飛行機飛ぶのが見える。ゆきさんが乗った飛行機かもしれないと思って見ていた。入院、毎度快適。退屈なんてない。

6月7日
MacBookの電源、先っちょコンセントに挿したまま忘れてきて充電できず、よってMacを開くことがないのでツイッターにいろいろつぶやいたのをここにのせる。今日から点滴投与。点滴用の針入れるの、結構痛かったのに刺しなおし。そしたら刺しなおしは違う看護師さんになった。この人は痛くなく刺してくれた。薬剤入れる前からもう気持ちわるい。からだとしてはふたたび迫りくる危機だよな。ごめんよー、いまからまた一服盛られるけど(はて受動か能動か)、正常な細胞よ、がんばろう。。。3回目の入院となるけれど、いまのところこの病院で会う看護師さん、みな気持ちよい。日々接してあらためてすごい仕事だなぁと思う。隣のベッドの人がすごい苦しそう。緩和ケアチームも入っているが、疼痛緩和に苦慮されている様子。痛みを10段階とすると、それまでが7、痛み止め(モルヒネ塩酸塩)入れてマシになったと言いつつ6かー。方言がいわきの人に似てると思ったら、やはり北茨城の人だった。入院してるのは娘さん、そのお母さんが毎日見舞いに来ている。家にいても落ち着かないしと。さっき1時間ほどお母さんと話した。母はつらいよね・・・。自分の母親と話せない、そのかわりだったような。前回の便秘が最悪だったので、今回は便秘しないように毎晩、桃核承気湯を飲む。一日なんだかあっという間だ。

6月8日
経過も把握しているせいか、きもちわるさを感知するのがはやい。このきもちわるさはどこからだろう。味覚に変化はまだない。けれども、精油を受けつけなくなるのも今回ははやそう… (もうなんか違う感じがする)。昨日は便通がなかったが、朝食後しばらくしてから昨日の分もあわせてスッキリ出た。気持ちいいー。今回は同室の人と結構話してる。なんか聞きたくて、その人の話を。袖振り合うも多生の縁。

6月9日
気持ち悪さがじわりじわりと。それでもまだ食べられている。明日、退院。満月がきれい。海が月に照らされている。いい風はいる。気持ちわるさも、気持ちよさも同時に感じている。

6月10日
退院。本来ならば午前中に退院のはずだが、てらじんが迎えに来てくれるのにあわせて許可を得て夕方退院にしてもらった。土曜日でたまたま入院してくる方がいないとのことで、ありがたし。病室では隣患者さん(寝たきりなので彼女とは話せず)のお母さんと毎日話した。最後にようやく治療法は抗ガン剤だけじゃないよと漢方や食事療法の話も少ししたけど、ぴんとはこなかったみたいだ。娘さんが頭を洗いに連れていってもらってる間、部屋で私と2人きりになった時「つかれたわよ」とすこし大きな声でお母さんは言った。しんどいと言えるとこがこれからもどこかでありますように。帰宅して夕食。多少の気持ち悪さを感じつつも、食べられる。しかもスーツケースを開けて洗濯までできた。驚き。

6月11日
前回は帰宅するなり布団に直行で、気持ち悪さに喘いでいたのに、今回は気持ち悪さを抱えつつも、比較的元気だ。食欲はないものの、食べられている。それで、ちょっと調子に乗ってしまい夕方外出(あほやで。あほやとわかっている)。次第に具合が悪くなってダウン。視界が真っ白になって自分でもびっくりした。すぐに帰宅して寝て、こと無きを得る。引っ越しに合わせて欲しいものがあったのだ。欲しいものが買えてよかったのだが、まぁとにかくアホである。

6月13日
食べるものがないなぁと買い物に出かけてみたが、やはり外に出られるからだではない感じだ。前回と比べて調子がいいとはいえ、抗がん剤治療の身であった。どうしてもこれぐらいできるかなと思ってやってしまう。今夜は食欲もないので、あさりの味噌汁だけ飲んで寝る。

6月14日
新居にはいるダイニングが到着した。ながらく地べた生活だったけれど、椅子の暮らしになる。マンション暮らしもそうだけれど、これは歳をとったということだなと思ったりした。もう寒いの嫌だし、椅子の暮らしがラクだよ。ダイニングの椅子に腰を下ろしながら、この先のことを思う。先のことを考えられるってそれだけでしあわせだ。

6月15日
腸の調子がいい。今日は太く長くまっすぐな一本がでた。しかもとても静かにすべるように、するりと。これがあたりまえの人にはあたりまえなんだろうけれど、そうじゃないのを長らく経験すると、それがいかにすごいことかをしみじみと味わうのです。腸がここまで見事に働いてくれているとは、と。腸が腸としての働きをなしている。内視鏡検査で腸内を見られたことで、リアルな腸を想っている。そして、今日はその一本のことをずっと想っていた。

6月16日
夕方、買い物に出て鹿児島産のらっきょうがいい状態で出ていたのを見て、漬けたくなり2キロ購入。引越し直前、あーあ、こんなことしている余裕はないはずなのにと思いながら。この時期は梅もでていて、こころがせわしない。らっきょは皮をむきが大変で、楽しい作業ではないのに。大変な想いをしてむいてみれば2キロってちょっとだ。でも、自分でつけたらっきょの美味しさを知っている。あと1キロは欲しいなぁ。2時間ぐらいかかって、ひとまず塩漬けまではできた。家の中がくさい。

6月17日
読書と対話の会。定員を減らして6名に。対話というよりはきょうはゆるやかなおしゃべりの会のようだった。それもまたたのし。とはいえ、話したことはなかなかただのおしやべりでは話せないような内容だった。会が終わってからはKさんとゆるやかにおしゃべり。ここちよくて、するするとはなすことばがでてくる。えんえんと。もうこの時間までねと無理やり区切らないと、ずっと話していられる感じだった。会の時間をあわせて計7時間。これからいっしょにできることがいろいろありそう。ああ、楽しみだ。ソファもあたらしくなったし、いろいろあたらしい。雨にうたれて若葉がきらきらひかっている感じ。この気持ちを抱いて、これからの治療もがんばる。絶対治ってみせる。

6月18日
ダンボールに本を詰めて行く。この本、まだ最後まで読んでないなぁとか開けてさえいないよって本もある。本は、読むことよりも、そばにあることがいい。本の並んでいる風景、その本を手にとってページを繰ることが好き。夕方、石神井公園駅でTさんに会う。新居の封印をお願いする。今住んでいる家から離れることに少しの感傷もない。淡々と引越し作業が進んでいる。

6月19日
アメリカからウイッグが届いた!6つ購入。遊んでいる間はないはずなのに、ぜんぶ開けて一通り楽しむ。いろいろ試してショートスパイラルにターバンの組み合わせがいちばん落ち着くとわかる。荷詰め、かなり進んだがまだまだ。

6月20日
MRI撮影で病院へ。9時からの予約なのであっさり終えて、豊洲ららぽーとをうろうろして池袋。メガネを購入。手元が見えにくくなりメガネをずらしてみるようになってきたので、ローガンすすんだな、遠近両用にかえるかと眼鏡屋に行った。遠近両用ってどんな見えかたなのか聞いてみると、試してみますかと。遠近両用は慣れるまでしんどいこともあるようだ。あらためて今のメガネの度数を調べると、遠くを見るのに特化されており、それで近くが見えにくくなってるのではという指摘。ならば遠近両用ではなく、すこしさげた度数のレンズにしたほうがよいのではと提案してもらう。その後、西武をうろうろして帰宅。結構疲れたみたいで、うたた寝。朝はやかったしな。

6月21日
大雨の予報通り、さんざ降る中を車で河口湖まで。まいさんのライブへ相方が連れて行ってくれた。ホント、しみじみおもしろいと思う。何度も書いてるけれど、まいさんの歌に出会ったのは20年ぐらい前のこと、当時勤めていたマッサージの店でいっしょだった友達が「聴いて!」と持ってきてくれたCD。以来、ずっとこの唄が背中を押し続けてくれた。本当にここちよい音の中、細胞振動。余波に漂っている。あの頃からすると、わたしはすっかり癒されて、ただのわたしになった。あの頃も、この唄を「ふつうの唄」と言えることがすごいと思っていたけれど、特別ではなくふつうだといえる日々のつづくことがすごくて奇跡なのだとあらためて思う。

6月22日
朝から病院。午前CT撮影、午後外来受診。腫瘍マーカーの数値が正常値範囲内になった。画像でみてもあきらかに改善の形跡。ホントならこのまま手術が希望だったのだけど、7月でいい日が空いてなくて8月に。7月中に終えたかったけど、しゃーないな。8月の方がいいってことだと思うことにする。というわけで間をあけないように、7月あたまに4回目の抗ガン剤。夜は義父母とひさしぶりの外食。