ことば

閃光

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今日見られる生物たちは、
今から
およそ5億4200万年前から5億3000万年前の間に
突如としてあらわれたそうだ。

 

このことを「カンブリア紀の爆発」と古生物学者は呼ぶそうだ。

 

生命は一直線上に進化してきたと多くの人は思っているけれど
どうもそうではないみたいだ。

 

 

人間は、時々パッと頭上に電球が灯るがごとく新しい閃きを得て、
そして今までにないなにかあたらしいものをうみだしてきたけれど
きっと生命も、宇宙にあるこころの閃きからうみださてきたんじゃないかな。
そう考えると、5億年前に起こった「カンブリア紀の大爆発」
と古生物学者から呼ばれるような
それまでの生態系からは考えられない、
ダーウィンの進化論では説明できない
まったく異次元の生物の誕生も腑に落ちるよね。


まぁ、そういうのってまったく荒唐無稽に聞こえるかも知んないけど
人の、

 

あの電球がパッと灯るかのような閃きだって、
だれにも説明できないことだ。

なんであんなことが思い浮かんだのかなんて、
それこそだれにもわかんないことだ。

ってことから、

宇宙がそうであるから、人間の営みだってそうなっている
といったほうが正しいのかもしれない。

 

 

2年前、私はブログにはこう記しているのだけれど
http://soramoyo.blog43.fc2.com/blog-entry-784.html
これは私が書いたものなのか
誰かのテキストを引用したものなのか
まるで覚えていない。

 

 

引用だったらすみません。

まことに申し訳ない。

 

けれども、私もずっと同じことを考えているし
どう考えてもここに行き着く。

 

なので、誰かが書いたものかもしれないけれど
私が書いたようなものということにしておく。

 

 

 

 

先日、GOMAさんというディジュリドゥ奏者
http://gomaweb.net/
ドキュメンタリー番組をテレビでみた。

 

 

彼は9年前に追突事故に遭い、記憶の一部を喪失し
高次脳機能障害と診断されている。

 

ディジュリドゥとは、オーストラリアの先住民アボリジニが
儀式に使う筒状の楽器であるが、事故に遭った直後は
その筒を見てもなんなのかがわからなかったという。

 

そのかわりに、自分は絵を描いていたという意識があり
家にあった水彩絵の具で点描画を描き始めた。

 

その絵が緻密ですばらしい絵なのだ。
また色使いがどんどん繊細になっている。

 

脳になんらかの損傷が起こったことで
あらたな能力がみられるようになる人たちがいる。

 

生まれながらにして特異な才能を持つ人もいる。
そのように、常軌を逸した天賦の才を有している人々の症状を
サヴァン症候群と名付けているそうだ。

 

GOMAさんも、アメリカの研究機関に診てもらい
サヴァンだということになったらしい。

 

生命の進化っぽいと思う。

この突然具合。

 

 

 

読書と対話の会で話をしていて
ああ、この「突然」が欲しいなぁと
よく思う。

 

今の私は


「私が思う、考えている限り
この私は《ある》」

と思っているけれど

これを覆してくれるようなひらめきがあらわれないものか。
ずっと待っているんだけどな。

 

(今、新幹線で京都に向かっている。
あらためて思いついたことを書き出している。
新幹線の中って、考えに集中できていいね。)

 

 

 

 

隣の公園にある木蓮の
花がひらきはじめた。

大好きだ、白木蓮。