ことば

詩をよむ。そして考える。

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昨日は「14歳からの哲学」をつかった読書と対話の会。
今日は「ポケット詩集」をつかったお話会。

 

大人数じゃなく、3〜5人ぐらいでじっくり話できるのがいい。
なにがいいかというと、沈黙、余白が多く、自分の考えにひたれる。
呼吸がゆったりしている。

この場ならば、これを言ってもいいかと思える。
そして、多分、ふつうだとびっくりするような話も聞かせてもらう。
さっきのあれはどういうことでしょうかと戻ることもできるし、
全く違う話に脱線もできる。

 

 

ポケット詩集をつかったお話の会、
本当は昨秋に開催する予定だった。

そして、なかなかすごいメンツが集う予定となっていた。

けれども、私の抗がん剤治療の予定がずれてしまい
泣く泣くキャンセルさせてもらったのだった。

 

その後、共催のけいこさんと何度か会って、
揺さぶられる感情を大切にしたい
そうであれば少人数の方がいいということを話し合った。

そして、身近な友人に加わってもらい、3人でやってみることにした。

 

 

「今日の詩」を選んで、それをその人に声に出して読んでもらう。
一人一詩。

声に出してもらって聴く詩は、
一人で読むだけのものとは全く異なることばとなる。

 

友人が選んで声に出してくれた詩は
本で読んでいたはずの詩だったけれど
はじめて会ったかのように響いた。
新鮮だった。
短い詩だけれども、長い長い映像が脳裏に浮かんだ。 

詩が好きなので、ずっとやってみたいと思っていたことだったけれど、想像以上によかった。

 

 

 

来月は、別の友人から声をかけてもらい、
「池田晶子の哲学」を語る会をスピンアウトでおこなう。
ずっと参加したいと思っているのだけれど、
なかなかタイミングが合わないので日を指定して問い合わせてくれた。
(5月5日午後です。参加したい方がいらっしゃったらお声がけください)

 

こんなふうに、声をかけてもらえるのが私としてもうれしい。

そうだ、本当にやりたいならば、
そのタイミングは自分でつくりだしていくものだと思う。

 

このような「自分の考え」を「話す」ことを試みる場を、
小さな場を、いろいろ持っていきたい。

自分で考えて、自分のことばを発していけるように。

しぼりだすように考えたことばを。

 

(私は特に女性がそうできるようになっていくことを望んでいます)

 

 

 

https://note.mu/kaori_la_danse/n/nb0b7c2a59b65

#metoo で見えてくる記事に、過去の自分を見る。

 

彼女が本当にいいたいことは、後半のここからなんじゃないかと思っている。

“新しい世界を見せてくれた。と慕っていた相手に対してこの表情で幕を閉じたのはちょっと残念だけれど、年を重ね経験を積み重ねていくことは、偉くなることなんかじゃない。反面教師で本当にいろんなことを教えてもらったと感謝して、失敗を生かしてより良い未来を作ることに意識を向けていきたいと思う今日この頃です”

“どんな神話も宇宙の広さも、真実はいつも矛盾を含んでる” 

 

“立場の上下なく、お互いがお互いに尊重しあって発展する世の中になりますように”

 

本当にそうだと思う。
矛盾こそが真実というか。

言語としきれない、しえない想いも多々あることを、言語にしてみて思う。

 

言葉であらわしきれないことをわかりつつ、ことばにしたい。

 

 

 

ことばにしようと試みつづけている人のことばは
 
まるで高い山に挑むかのごとく
綱渡りの綱の上にいるかのごとく
 
しかもすました顔して
さらには笑いながら
 
なかなかむずかしいんですよと言うのだ。