食事療法

食事療法のこと

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今週で食事療法を始めて3ヶ月になる。
3月7日、がんだとわかった日からご飯とパンには手を出していない。
先生に指導を受け始めたのが3月17日。
それまでの10日間は先生の本を読んで独自に続けてみた。

おこなう事はシンプルである。
(それができるできないはさておき)
始めるならば本を読むことを勧めるが
どんなものか試してみる程度ならばこのサイトに全て書かれている。
http://ketonebodies.net/method

必ず摂らなければならないものは3種。
(1)野菜ジュース
(2)サプリメント
(3)オイルドリンク
である。

◎朝
①野菜ジュースを飲む
②30分〜1時間後に朝食を食べる。(タンパク質中心に200kcal分)
③サプリメントを飲む。
15分後
④オイルドリンクを飲む(スタンダードタイプ)

◎昼
朝と同じ

◎夜
①夕食(タンパク質を中心に100kcal分)
②サプリメントを飲む。
15分後
③オイルドリンクを飲む(スタンダードタイプ)

◎就寝前
①サプリメントを飲む
15分後
②オイルドリンクを飲む(アマ二オイル入りスペシャルドリンク)

この食事療法で肝心なのはオイルドリンクで
① スタンダード
・無糖豆乳 50ml
・MCTオイル 20g
・プロテイン 3g

② アマニオイル入りスペシャルタイプ
・無糖豆乳 50ml
・MCTオイル 10g
・プロテイン 3g
・アマニオイル 15g

MCTオイルは無味無臭なので、プロテインと豆乳を入れて
シェーカーでよく振って飲むと、ミックスジュースみたいでわりとおいしく飲める。
(これは私が摂っているプロテインがミックスフルーツ味であるため)

サプリメント

最初は、サプリもそろっていなかったので、パンやご飯、芋類など
あきらかに炭水化物の塊と思われるものは食べないようにだけした。
いきなり炭水化物だけを抜くとふらふらになる。
糖質制限も行き過ぎるとミネラル、ビタミンが摂れないので注意は必要。
(糖質としても一日50gは摂りたいところ)

一日に食事として摂取したい栄養素は表の通り。(先生の本から抜粋)

あとMCTオイルは、結構な量を飲むので
脂質吸収に慣れていない腸が驚いて、最初の頃は下痢になる。
いずれも慣れるまでが大変だ。
(慣れるには2週間ぐらいはかかるかな。
MCTオイルに慣れるのには1ヶ月以上かかった。)

私の場合、がん治療で「糖質をがんに食わせてなるものか」という一念で続けられたが
ダイエットだったら途中で音をあげるなぁと何度も思った。

スーパーに行けば、誘惑だらけである。
スーパーは真ん中のコーナーには寄らず、入り口から壁に沿ってしか歩かなくなった。
(スーパーはいずこも、だいたい外周に本当に必要なものが揃っている。)

昔はサプリメントなんてケッと思っていたけれど、侮れないものである。
血液検査ではそれが全部露わになる。
血液検査では、アミノ酸分画も調べる。
血中にアミノ酸がどれほどあるかを調べるのだが、私はトリプトファンが明らかに欠乏していた。

どうにも食べたくて仕方なくなるものは、ミスタードーナッツのシュガーレイズドだった。
砂糖をまぶしたスタンダードのドーナッツ。
そんなに好きだったかというと、そうでもない。
けれども定期的に誘ってくる。

この「甘いもの、食べたい」(甘いものに限らず、炭水化物の食べ物)という気持ちは
記憶からきているのだなぁとしみじみ感じる。
私の脳にこびりついている記憶。
先生がFBの記事に
「炭水化物の中毒は、脳の記憶のメカニズムで構築される」
と書いていたので
この感覚は間違っていなかったのだなぁと思う。

3ヶ月経った今、
もちろん抗がん剤の効果もあっただろうが
腫瘍マーカーの値は大幅に下がり
また筋腫が腸壁を圧迫しているために
ずいぶん前から悪かった便の出もそのかたちも見違えほどよくなった。
これは体感として目を見張るものがある。
確実に筋腫もがんも小さくなっていることだろう。

がんをはじめ、うつや花粉症、不眠症。
現代人の多くが悩まされるこれらは糖質が引き起こしているそうだ。
糖質を悪者にするつもりはない。
ただ、現代人は摂りすぎなのだ。
糖質によって誘発されるひとときの多幸感に酔っている。
私もすっかり中毒となっていた。
ビールはやめられないと言いながら
からだの調子の悪さを引き換えにしていた。

先生の指導は厳しいし、本気の人しか続かないと思う。
私も何度か泣いたし、たびたび愚痴った。
けれども3ヶ月はがんばった。
このあとは、自分で食事療法を続けて
また困った時には相談させてくださいとお願いしている。

本を読んで取り組むだけでも見違える効果はあるはず。
体調の悪い人は試してみる価値はあると思う。
いろんな先生が糖質制限やケトン食のことを書いているけれど、
先生の方法はかなりストイック、その分結果はでるように思う。

ああ、でも、このがん治療がひと段落した折には
おいしいお酒とおいしいお寿司が食べたいのである。
ご褒美の日を迎えるために、まだまだかんばるのだ。