食事療法

ケトン食の実践#2

Pocket
このエントリーを Google ブックマーク に追加

抗がん剤治療の副作用で味覚変化があり、胃腸のあたりが気持ちが悪く食欲もなくなった。
食事もほとんどせず、オイルドリンクも飲まないということが続いた。
体重はみる間に減った。

先生からは以下のような指導をいただいた。

「優先順位を示すと、
◎1、アサリの味噌汁(塩分2g+うまみ成分)
◎2、タンパク質(肉、魚、豆腐、納豆など)
タンパク質をもう少し食べましょう。
(鳥肉、魚、豆腐、納豆、ラムなど)
〇3、サプリメントは、一日分をしっかり飲む。
△4、MCTオイルとアマニオイル」

けれども、気持ち悪さに流されて「食べる」ということに意識が向かなかった。

2週間過ぎたあたりから、気持ち悪さも薄れ食欲も出てきた。
その喜びもあって、今度は逆に食べすぎた。
同じ頃、左鼠蹊部のあたりが疼くように痛んだ。

先生からいただいたメッセージは以下の通り。

「昨日の卵巣の痛みは、癌の増殖・炎症で腫れる痛みです。
身体の具合と、食事を対比して考えます。
癌が痛くて 炎症を起こすのは、炭水化物の摂り過ぎです。
80g→50gに減らしましょう」

今、見ると80gも摂っていたのかと驚く。
私にとってはどれぐらいの量がベストなのか、まだ把握してなかった。

先生からは、

「癌をたたくことよりも、正常な組織を作り続けることが
食事療法で大切だと思っています。

アトピー性皮膚炎などは、正常な皮膚を作るだけで、簡単に治ります。(症状は良くなります)

今回、抗がん剤で、正常な細胞が大量に破壊されたので、
いかに早く正常な細胞を再生するかが課題です。

ケトン体をある程度維持しながら、(注:ケトン体は、高すぎても良くない)
タンパク質は一日50g以上摂取したほうが良いでしょう。
(通常のダイエットだと、タンパク質は一日30~50g)
そういう視点で、食事を見ています」

「脂肪の種類で、1日の摂取量は、
ω3 10〜15g 、ω6 15〜20g くらいが良いと思います。
トランス脂肪酸は、摂取しないでください。
他は、MCTオイルでお願いします」

というメッセージをいただいていた。

抗がん剤の副作用で、指の皮がかなり剥けたが
亜麻仁油の摂取を増やすだけで、あっという間に改善された。

本当に本当に、食べるものでできているのだ、わたしのからだは
とあらためて思った。

第一回目の抗がん剤治療時は、治療のこともいまひとつよくわかっておらず、
ただからだの状態に振り回されてしまうのみだった。
ここは気持ち悪さに流されずに
(からだの反応ではあるのだけれど、この気持ち悪さは薬の影響なのだ。からだの声ではない)、
気を確かに、精神でもって食べなければならない。

前回で変化のサイクルをなんとなくではあるが把握できたこと、
また食事を摂ることの大きさをあらためて感じられたことで、身を引きしめ、指導に従っていこうと思っている。