アロマテラピー

ふれること・ふれられること

「鼻・はな」とは「先端」「先っちょ」を意味する。
つまり、からだのなかでは
真っ先に外界と接触する場所だということになる。
花・はなも語源としてはおなじだ。

 

「鼻がきく」とは、そこにあるものの気配を察することだ。
いちはやく察して、上品(じょうぼん)を選びとるちからのことをいっている。

 

におい、かおりは「香」「か」。
「気」は日本語では「き」「け」と読むが、「か」とも同義。

「気・き」も「香・か」も
つまり、みえないもののことを指している。

 

 

その見えないものと、はじめにふれあう
からだの先っちょである鼻。

日本語の成り立ちを調べて考えていったところ
いまのところ、私自身はこのようにとらえている。

目に見えないところから、
もうすでにふれているのだな。

 

 

香りが好きで、20代の頃は香水集めにはまっていたが、
今は自分で精油をブレンドして好きな香りをつくっている。

マッサージを学ぶことも、精油について学ぶことも
「知りたい」「やってみたい」の延長上にあった。

 

もちろん技術的なことを習得する過程には、
難しいと感じることもあったけれど
やりたくないとかめんどくさいなどはほとんど感じたことはなかった。

 

私自身はそう思ってきたけれど、アロマテラピーにしてもマッサージにしても
ハードルが高いと感じているのだな、かなり多くの人が。

今使っているオイルは、そのハードルを下げてくれるものだ
と私は感じている。
実際、うちに来てくださった方と足裏のマッサージをして
遊んだりすると、こんな簡単にできるんだ!と驚く人がいる。

それほどむずかしく捉えられてるんだなぁとあらためて知る。

(もちろん、私にも、そんなふうに思い込んでしまって
手を出してないものがたくさんあるんよな…)

 

 

この会社の精油は、
一般に教えられている精油の使い方とは真逆の使い方なので、
多くのアロマセラピストから批判が噴出していることも知っている。
私自身もそうだったからわかる。

「原液で使う? 飲む? 信じられない。ダメだってそんなの」
と言っていた。

なのに、それなのに、ここの精油を使い出したのは、
目を見ひらいてしまうほどかおりがよいこと。
オレンジは、新鮮な剥きたての皮の匂いがする。
においを嗅ぐと、唾液が顎にたまるのがわかる。
こんなオレンジの精油は嗅いだことがなかった。

 

そして、むずかしくてどれを選べばわからないとか、どう使ってよいかわからない
と思われている精油を誰でも使えるものにしてくれていること、
マッサージもたやすくできる方法を教えてくれること。
実際にその恩恵を感じている人がたくさんいること。

 

これまで、マッサージの施術レッスンをしてきたけれど
多分、私が教えた人で続けている人はほとんどいない。
時間もお金もかけて習ったことを、
日常で使えなければ意味がないのでは。

 

ここで教えられたことならば、いともたやすく始められて、
そして続けられる。

ついこないだまで精油のこともマッサージのこともまったく知らなかった友人から、
20代の息子にマッサージしたよという報告が昨日もあった。

家族や友人、身近な人にふれるだけならば
むずかしいことは、いらない。

 

ふれること、ふれてもらえること。

自分にもできることがあると思えることで、
心身ともにつよくあれるのではないかと思う。

 

入院している人や、介護している人に、
香りを使ってなでたりさすったりするだけで、場をともにできる。
言葉はいらない。

 

 

先ほども書いたが、原液で使うこともある。
そのことでアレルギー反応を起こす人がいることも知っている。
精油の種類によって反応が出ると言う友人もいる。
その友人は「出たら、使うのをやめればいい。そのときの調子もわかるしね」と言う。

(「飲む」とも書いたが、実際は、香らせる程度に垂らすが適当。
「飲む」というと「ゴクゴク飲む」という印象を受けるし、語弊がある。)

 

使っていくときの注意点はしっかり伝える。
自分のからだについて知る、考えていくきっかけになる。

たとえば卵でアレルギーを起こす人がいるが、
万人に向けて卵を使うなといえないように、
アレルギーを起こすからそんな使い方はダメだというのではなく、
注意する点について喚起したり、
アレルギーが起こる仕組みを学んだり、
「自分はどうなのだろう」と試しながら、
しっかり自分のからだをみつめていこう
と、私ならば言う。

 

 

もちろん、この会社の精油でなくてもいいと私は思う。
自分で見つけられるのならば。
自分で試して選ぶということが重要だと思っている。

 

長くなってしまった。
(いつものこと。あなたの書くものは長いねとよく言われる)


ABOUT ME
知詠
近畿大学農学部食品栄養学科卒業。研究テーマは「カビ」。卒業後は、食品会社で研究職。乳製品もどきを分析したり開発したりで6年半。1995年の阪神淡路大震災をきっかけに身一つでできることをしようとマッサージをはじめる。2001年アメリカ、エサレン研究所にてトレーニングを受け、ボディワークをはじめる。同じ頃にはじめた気功で「自然が先生」という教えに出会い、ひとのからだとこころのふしぎについて考えつづけている。2017年、子宮体癌4b診断。標準治療をはじめるのと同時に食事を見直し、あたらしい細胞をつくっていくためには食が土台だと体感。あらためて、「生きているとはどういうことだろう」をテーマにかんがえうごく場「空-くう-」を主宰。