料理の本といえば、忘れられないのはこの本。
前回、「家なき少女」の話を書いたが
「赤毛のアン」も大好きな物語。


この本にのっているレシピは
こどもだけでつくるには少し難しかったのと
この本を眺めてワクワクする気持ちと
できあがったお菓子の味が等しくなくて
この本に載っているレシピでなにかを作るということは
それほど多くはなかった。
けれども、本を眺めているだけで
私の脳内にはアンもマリラも存在して
グリン・ゲイブルスはまぶしくひかり輝いていた。
物語が、私の世界だった。

自分の未来は
まっすぐにのびた道のように思えたのよ。
いつもさきまで、
ずっと見とおせる気がしたの。
ところがいま曲がり角にきたのよ、
曲がり角をまがったさきになにがあるのかは、
わからないの。
でも、きっといちばんよいものに
ちがいないと思うの。
ゆたかな時間をすごせていたのねと
あらためてこどもの自分に語りかける。
今だって、いける。
変わらぬグリン・ゲイブルズへ。
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