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「I believe」と「信じる」のあいだ

写真家で狩猟家でがん患者の幡野さん。

私が患者として治療を続けている間に
綴ってきたブログで以前幡野さんのことを書いた。

幡野さんのツイートやブログを
チェックし続けている。

 

がん患者になると、治療法について
さまざまなことをすすめられたり、否定されたりする。
思ってくれるのはありがたいが、これがなかなかきついことは
私も経験した。

 

幡野さんもそのことについてよく言及される。
今回のブログには

 

インチキ医療から身を守るには、医師との信頼関係なのではないかと写真を見返してふと思ったりする。

 

 

と書いてあった。

 

 

先日、宗教人類学の授業に出ていることを書いた。

宗教とはなんだろうかと考えることは
私の長年の趣味のようなものであったが
最近はさらに、治療、治癒、医療について思いを巡らせる。
この授業に出席させてもらっている所為もある。

 

 

その人の意識がどう捉えているか、ということだけ。
そうであれば、そうなる。

「我思うゆえに我あり」ということが、ここでも浮かび上がる。

「私」がそうであるといえば、そうなるのだ。

 

先日、ブログでこう書いた。

他者とのあいだにおこることを
「私という意識がどう捉えるか」ということが
医療や治療、治癒といわれるものの間に起こっているとやはり思う。

治しているのは医師なのか?

それだけではないと思う。
医師がきっかけをくれていることは確かだけれど。

意識の変容は、私のからだで起こっている。

 

 

 

他者と私の関係とは
私がその人をどう捉えているか、というものだと考えている。
他者であるようでいて、他者も私の中にあるようなものだ。

 

私という劇場に、他者はどのように配役されているか。
そして、私というなかに私はたくさんいて、私は私を束ねている。

人ひとり、空間劇場だなとよく思う。

「私」とは、その空間劇場の総合プロデューサーであり、
観客でもあるなぁと思う。

 

 

どんな治療法も
多分、間違ってない。

インチキだと言われるような治療の中には
本当に効果が出る人もいるだろうし
全く何の成果もでない人もいる。

また反対に、これはエビデンスがあると言われるような治療で
効果の出ない人もいる。

どの治療法にも「絶対」はない。

宗教人類学の授業で
フィリピンで行われている心霊手術の映像が紹介された。
視覚的にグロテスクなので、見たい方は検索でどうぞ。

 

昔、その映像をテレビでみた記憶がある。
トリックも紹介されていた。

なにが本当で何が嘘か、私にはわからない。

でも、これで治る人もいるということだ。

(ちなみに、私のおこなっている食事療法に対しても「インチキだ」という人はいる。
ケトン食はてんかんの治療法として、厚労省にも認められてはいるが
医療従事者であっても知らない人は多いそうだ。)

 

 

 

いつまで生きられるのか
本当はどの人もわからない。

病気になると、あらためて肉体の有限に気づかされ
生やら死やらについて考えざるを得なくなってくるだけだ。

 

インチキ医療だと言われる治療法が問題なのは
高額だということだろう。
その無法に高額である治療法に騙されたと言わないためにできることは
生きているとはどういうことかを考えつづることだと私は思う。

(お金とはなにかということも考えたい。
グリーフケア講座の中で、先端医療という授業があった。
その中で聞いた大学病院の医師の話が私にはとてもよかった。
このことはブログにも記したが、まさか半年後に
現実になるとは思ってもなかった)

 

考えて、そしてそれを話し合える場を持ち続けたい。

 

昨日ひらいた読書と対話の会で、
このような話をしてくださった方がいた。

「からだがどうにも動かなくて、医者に診てもらっても
いまひとつ原因がよくわからず、長い間苦しんでいたけれど
知人から紹介してもらったとある医師に受診
その人からの一言で、一気に晴れやかな気持ちとなり
足どり軽く帰ることができた。
食欲など長い間なかったのに、なんとラーメンが食べたいと思い
食べて帰った、完食した。
そして、その日からどんどん元気になっていった」

 

「信じる」と「I believe」はニュアンスが違うのかもしれない。

「I believe」は「そうでしかない」ということだと思う。

「信じる」と「そうでしかない」のあいだには隔たりがある。

 

 

昨日の読書と対話の会も、とてもいい場だった。

どんなことも話していい場にしていく。
(ただし誹謗中傷は受け付けない)

上半身はゆるやかに、下半身はどっしりと。
そのために、私も腰紐をぎゅっとしめなおした。

 

庭の紫陽花。

 

そういえば、先日テレビでインスタにあげる紫陽花の写真に
スポイドで水滴を盛り上げる方法が紹介されていた。
インスタ映え。

現実と虚構、ますます曖昧である。

 

 


ABOUT ME
知詠
近畿大学農学部食品栄養学科卒業。研究テーマは「カビ」。卒業後は、食品会社で研究職。乳製品もどきを分析したり開発したりで6年半。1995年の阪神淡路大震災をきっかけに身一つでできることをしようとマッサージをはじめる。2001年アメリカ、エサレン研究所にてトレーニングを受け、ボディワークをはじめる。同じ頃にはじめた気功で「自然が先生」という教えに出会い、ひとのからだとこころのふしぎについて考えつづけている。2017年、子宮体癌4b診断。標準治療をはじめるのと同時に食事を見直し、あたらしい細胞をつくっていくためには食が土台だと体感。あらためて、「生きているとはどういうことだろう」をテーマにかんがえうごく場「空-くう-」を主宰。