読書と対話の会

わたしを大切にするということ

写真家の幡野さん。
病気になった時にツイッターで見かけて以来、
幡野さんが発することを読んでいる。

今日のコラムも思わず唸ってしまうことが書いてあった。

幡野さんのこのコラムは、
4月にひらかれた 水野 スウ (Sue Mizuno) さんのお話会
で聞いたことにつながる。

わかるとは、かわること昨日は、物理学者の佐治晴夫さんの新刊「詩人のための宇宙授業」 出版記念講演会へ。 御歳84歳の先生は、エイリアンのマスクをかぶっ...

まさしく、憲法13条と12条の話だと思った。
読んでみてほしい。

 

あらためて、スウさんの本を取り出して読みふけり、
本に線を引きまくり、もうどうにも座っていられなくなり
繭結さんを訪ねることにした。

店の前に行くと、どうもお話会でもされてる雰囲気。
入ろうかどうしようかと躊躇していると、
店主の乙加さんが店から出てきて声をかけてくださった。

ちょうど月に一度の茶話会をやっているところだという。

集っているみなさんは
スウさんのお話会にも参加していた方ばかりで
こころよく場に加わらせてくださった。

スウさんのお話を聞いてから、
これは13条の話だと感じることが身の回りにもたくさんある。

13条は、その人がその人としていきていく基本的なこと。

日本国憲法第十三条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

「すべて〝個〟の人として尊重される」
と13条には書いてある。

 

スウさんの本から抜粋する。

自分なんて無力だ、何一つ社会の役に立っていない、って卑下したくなる時が、私にもあなたにもあるかもしれない。でもそれは、かつてこの国の暴走を生み出した空気に、自ら加担するのと同じこと。自分のことを卑下しているようで、自分以外の誰かを苦しめる空気をつくること。だから私は、何ができる/できない、のもっとずっと手前で、どんな自分であっても、かけがえのない存在だって認めよう。堂々と、私のこと大切、と思おう。

(たいわけんぽうBOOK+ P.034)

戦争をしていた時代の日本には「個人」なんてなくて、
わたしのいのちは自分のものじゃなくて、国のものだった。

とりかえがきかないはずのいのちが、使い捨てにされていた。
そんなことを繰り返さないために
13条には「個人の尊重」が盛り込まれている。

それが、改憲案では、この「個」が取りさらわれようとしている。
「個人」から「個」が消え、「人」にしようとしている。

「個」が消える、字面の上ではそれだけのことのように見えるけれど、
この一文字の消失はあまりにも大きい。

「個人」と「人」。

 

「もう二度と戦争を起こさせない、そのためにこそ憲法のど真ん中に、〝個人の尊重〟 あなたの/わたしの、いのちと自由は大切にされなきゃならない、とする13条があるのです。
個人の想い、もの言う自由、幸せに生きる権利を、もっとも踏みにじるものが戦争。だからこれを永久に放棄する、そのための手段としての武力も持たない、と世界に約束したのが9条でした。そうした目で憲法を見た時、13条と9条はセットだと気づきます。どちらもなくてならない、支えあう関係性を持つ条文同士だと。

個人を大切にしたら戦争はできません。このシンプルな法則に立てば、13がないがしろにされることは9があやういこと、9が壊されることは13も壊されていくこと。軍事費がふえれば、その分、福祉が削られる、その分、人々のいのちや人権が粗末にされ、自由が縮こまされていく。一人ひとりの命よりも国が大事、国の役に立たない命は助けなくていいという、すでに始まっていると思える全体主義の矢印にもっと加速度がついたら、13条の価値観などいともたやすく踏みにじられ、うばわてしまうに違いない・・・

(たいわけんぽうBOOK+ P.042)

まだまだ私自身の言葉になっていないので、
スウさんの本から引用させていただいた。

 

スウさんと娘さんのマイさんの本

「わたしとあなたのけんぽうBOOK」
http://maiworks.cart.fc2.com/ca2/22/

「たいわけんぽうBOOK+」
http://maiworks.cart.fc2.com/ca2/23/p-r2-s/

読んでみてほしい。
本が読めないという方は、いっしょに読もう。

こういう話をしていきたい人の顔がいろいろ浮かんできたけれど、
私が集めるよりも、まずは話せる人で集まれたら。
そう思った。

そう思ったらうずうずして矢も盾もたまらず
乙加さんのところへいったわけだけれど、
話せる人がもうすでに集っていた。

 

来週、また話そうということになった。

おはなしのおはなし
6月12日(水)13:00〜
富士見台「繭結」さんにて
誰でもきていいよ。

たがいの話を聞こう。

 

【こぼれ話】
繭結さんは、うちの近所にある冷えとり靴下の店。
でも、私は冷えとり靴下に興味がなくて
店があるのは工事の時から知っていたけれど、
(もう、6,7年前?)
はいったことはなかったのだった。

初めて入ったのが一年ちょっと前。
重ねばきしなくてもいい、とても気持ちのいい靴下もそろっていて
それは愛用させてもらっている。
肌に直接ふれるものの、その着心地がよいと、
それは足の裏からでも
ご機嫌になれるんだなということを知った。

 


ABOUT ME
知詠
近畿大学農学部食品栄養学科卒業。研究テーマは「カビ」。卒業後は、食品会社で研究職。乳製品もどきを分析したり開発したりで6年半。1995年の阪神淡路大震災をきっかけに身一つでできることをしようとマッサージをはじめる。2001年アメリカ、エサレン研究所にてマッサージトレーニングを受け、ボディワークをはじめる。同じ頃にはじめた気功で「自然が先生」という教えに出会い、ひとのからだとこころのふしぎについて考えつづけている。2017年、子宮体癌4b診断。標準治療をはじめるのと同時に食事を見直し、あたらしい細胞をつくっていくためには食が土台だと体感。あらためて、「生きているとはどういうことだろう」をテーマにかんがえうごく場「空-くう-」を主宰。