ブログ

18年ぶりのアメリカ

アメリカのソルトレイクシティへ飛んできた。

ソルトレイクといえば、オリンピックが開催された地として記憶にある。
ソルトレイクへいってくるというと
「あのオリンピックの?」と尋ねられる。
正直なことを言うと、いまひとつわかっていなかったのだが
到着してその通りだったとあらためて知った。

なにをしに行ったのかというと、精油について学びに。

そういえばアメリカに飛ぶのは18年ぶりだったが
前回はカリフォルニア州にあるエサレン研究所を訪れるためで、
それはマッサージを学ぶためだった。
いずれにしてもアメリカは広いのに、極めてピンポイントでしか滞在していない。

 

このところ使っている精油の会社は、
年に一度大々的なコンベンションを
本社のあるこのソルトレイクシティで開催する。

アメリカに行くお金があったら他の国に旅すると思っていたけれど
とうとうきてしまった。

自分でも、ホンマに行くんか、まじかーと思いつつ。

けれども、ちゃんとこの目で、この肌で
感じてみたいという気持ちはあったんだと思う。

 

ドテラという会社のことは、その販売方法ゆえに、私自身かつては敬遠していた。

でも敬遠していたのは、会社のことをなにも知らず
イメージだけで判断していたからだと今は思う。


実際使うようになって、
使っていると言うと
ご丁寧に悪い噂を聞かせてくれる人もいるし、
なにかしら場の空気が不穏になることもあるしで
人の気持ちにふれて私自身の気が落ちることもあった。

どんな物でも、人でも、一側面では語れないと思っているから
落ち込んだとしても、割とすぐに復活する。
そして細かいこともすぐに忘れる。

実際使ってみてとてもいいと感じるし、精油の違いに何度も驚かされる。
(精油は会社によってここまでも違うものなのだと驚いている)

私から伝えた時に「教えてくれてありがとう」と言ってくれる人もいる。
その人たちからびっくりするようなうれしい報告を受けることもある。
そして、それがさらに「本当にいいんだな」と感じることにつながる。

3年近く使ってみて、良きにしろ悪きにしろ
人々からさまざまに見せていただける反応を、
今ではおもしろく思うようになった。

 

なんとなくのイメージや先入観が不安を呼んだりするし、
自分の理解の範疇を超えると怒りに変わることもある。

自分が思い込んでしまっていることをあらいだすことにもなった。
なぜこんなことをしてるのだろうとさらによく考えるようになった。

めんどくさいけれど、他者と相対することで自分を知ることができる。
製品のことだけではなく、「人間」をあらためて知る。
私という人が他者からどのようにみられているかも知れる。

それが「人」のことを「人間」と書く所以だと思っている。
人と人の間にいてこそ、自分がわかる。

これは、販売するためではなくて、
人と関わっていくツールだと感じるようになった。

 

私自身はというと、がん治療が終わって2年近くが経過しようとしているが
とても元気で過ごせているのは、ドテラのおかげもあるなぁと思っている。
(もちろんそれだけではないが、存在としては大きい)
がんだったことさえ、本当にそんな日々があったのかと
すっかり曖昧に思えるほど。

50すぎた今が一番元気であるような気がしている。

ソルトレイクシティという街をすこし歩いてすこしだけ知ったことは
ここは末日聖徒イエス・キリスト教会(通称モルモン教会)
人たちが切り拓いた地だということ。

ニューヨークで始まったこの会派が
迫害を逃れるために荒野であったユタにたどり着いてのこと。

 

街中には路面電車が走っているが、空港から30分ほど乗ったところに
「Temple Square Station」という駅がある。
その駅前にりっぱな神殿がそびえている。

キリスト教系でもTempleというのかと不思議に思ったが
モルモン教会ではChurchは学校、Templeは神のいる場所、神殿
という意味で使っているのだそうだ。

Templeには礼拝堂、寺院、神殿という広い意味があり、
モルモン教会では神殿という意味になるようだ。

ユタ州では6割の人がモルモンの信者なのだとか。

モルモンは、戒律が厳しいのだそうだ。
タバコを吸わない、アルコールを飲まない、
そしてコーヒーや紅茶も飲んではいけない。

そういえば、コンベンション前夜にパーティがあったのだけれど
アルコールは出なかった。
コーヒーも紅茶もなかった。

 

とはいえ、ビールはスーパーで普通に販売されていて
缶ビールもとても美味しかったし、デザインもいい。
あまりに美味しいのでお土産に買ったほどだ。

あとコーヒーショップも街中にはたくさんあった。

 

 

「人との関係を大事にする」
「健康によいバランスのとれた食事をとる」
ということも大きな教えの一つらしく、
これらの教義がベースにあるから、ユタはMLM
(マルチレベルマーケティング、いわゆるネットワークビジネス)
が発展していったのだと知った。
(MLMって、健康食品系が多いのよね。
設立5年以上続く会社はほんの一握りなのだそうだ。
実際、製品が本当によくないと長く続かない…)

 

モルモンにしてもMLMにしても、
よく知らないけれどもイメージだけで悪くいう人はいるし
それらに限らず、とにかくどんなことにも対立する人はいる。
悪い噂を調べては流布するだけの人もいる。
いい噂より悪い噂の方が刺激的だしなぁ。

そして実際、どんな組織であってもいい人もいれば悪い人もいる。
いい人のなかにも悪はあるし、悪い人のなかにも善はある。
同じ人でも、いつ、どこで、自分がどういう状態で会うかで全く印象が変わる。

だから、どのタイミングで伝えられるかで、
伝えられるモノは同じでもその組織に対する印象が全く変わる。

そういう話を何度も見聞きして、
えらいことに手を出したなぁと思いつつ
(かなり考えて丁寧に説明する必要があるし、なかなかな忍耐力もいる)
とはいえ私にとってはすべてが人生ゲーム感覚でおもしろい。

 

そこに属しているのかと言われれば、そうなのかもしれない。
私としては、属するというよりも同じバスに乗ったという感覚だ。
絶対このバスでなくてはダメなのか、乗ってなくてはならないのかというと、そうではない。
 
目的地に着くまで、同じ乗り物に乗り合わせている。
たまたま目の前に来たバスというだけだ。
向かう方角は同じだけれど、行く場所がそれぞれで違う。
いつでも降りていいし、別の乗り物に乗ってもいい。
再乗車してもいい。

 

コミュニティとはそういうものである気がしている。
地球に生まれたこと自体もそのように捉えている。

コンベンションの様子。
このホール以外にもライブビューイングでみられる会場もあり、
約30,000人が参加しているそうだ。

もちろん地元アメリカの人が一番多いのだけれど、様々な国から参加していた。
はじめにもらった自国のピンバッチと
その人の国のものとを交換できるのが楽しかった。

プログラムは以下の通り。

 

興味深かったのは、

  • 感情と精油の話
  • コパイバ とCBD(カンナビジオール 一般名:Cannabidiol 麻に含まれる)。
  • やさしさの伝染の話をしてくれたレオン・ロゴテティス
  • HELLO FEARのミッシェル・ポーラーの話

 

どの話も、とても興味深かった。

化学的な研究がマニアックになされているので
そのレポートも本当におもしろい。

 

感情と精油についてはまだまだ学びたいので本を購入してきた。

英語の本なんて、果たして読みきれるのかわからないが
俄然興味が湧いているので、
この本をベースに作られている感情と精油の早見表のWheelは
さっそく訳して仕上げた。

 

ながらく精油を使ってきたけれど、これほどまでに
使えるものだとは正直思ってこなかった。
精油の存在を甘く見すぎていた。
植物たちにも申し訳なく思う。

そして、植物とその植物を採取する生産者に対しても
敬意を表しているドテラ社のことを
私は、ソルトレイクシティを訪れることによって
さらに見直すことができた。

 

今回のコンベンションには生産者の方々も訪れていた。
生産者に対して正当に対価を払っているところ、そして
小さな生産者に対して惜しみのない支援を送っているところが、
私がこのドテラという会社を信頼している大きな点である。

使っている精油の、その向こうにいる人々が透けて見えることで、
この恵みをありがたくいただいていこうと思える。

 

一週間、とても楽しかったし刺激的だった。
行こうと誘ってくれた友人たちにもありがたく思う。

広くはない部屋に4人で泊まり、クイーンサイズベットで2人ずつ眠り、
朝食に出ている卵やりんごやバナナをハンカチに包んで、
コーヒーも保温ボトルに詰めて昼食にした。
すべてが超安上がりの、まるで学生のような日々だった。

こんな旅を50才すぎてもできる私のいることが、なによりよかった。

 

 

 

はやく行きたければひとりで行け。
遠くに行きたければ誰かと一緒に行け。
-アフリカのことわざ

しあわせは、この旅の途上で見つかる。
-末日聖徒イエス・キリスト教会大管長 ハワード・W・ハンター

今世の旅をまだまだ続けたい。
このからだで味わいたいことがたくさんあるから、まだ死ねないな。

そして、恐れよりも希望をもって、今世を体験していこうと
アメリカに行ってあらためて思えた。

—・—・—・—・—・—*:・゜

ところで、出発は9日。
台風の余波で、何もかもがギリギリだった。
ギリギリでも予定通りに飛び立つことができたのは、さいわいだった。

残念ながら参加できなかった人もたくさんいると聞いた。
そして、千葉では大変な災害になっていたことを帰国してから知った。

このところさまざまに人の悲しみを感じる。

胸は痛むが、時々は立ちどまりつつも
できるかぎり希望を選んでいこうと思う。


ABOUT ME
知詠
近畿大学農学部食品栄養学科卒業。研究テーマは「カビ」。卒業後は、食品会社で研究職。乳製品もどきを分析したり開発したりで6年半。1995年の阪神淡路大震災をきっかけに身一つでできることをしようとマッサージをはじめる。2001年アメリカ、エサレン研究所にてトレーニングを受け、ボディワークをはじめる。同じ頃にはじめた気功で「自然が先生」という教えに出会い、ひとのからだとこころのふしぎについて考えつづけている。2017年、子宮体癌4b診断。標準治療をはじめるのと同時に食事を見直し、あたらしい細胞をつくっていくためには食が土台だと体感。あらためて、「生きているとはどういうことだろう」をテーマにかんがえうごく場「空-くう-」を主宰。