アロマテラピー

ふれること

エサレンというフルボディオイルトリートメントの
修得コースを選んだのは2001年。
その年に911のテロがあったため、忘れることはない。

はじめに、岩手県の花巻でクラスが開かれた。
花巻の温泉宿でクラスがおこなわれたわけは
エサレンがアメリカでも温泉の湧く地にあったからだ。

エサレンとは、アメリカのカルフォルニア州、
断崖絶壁がつづく広大な敷地にダンス、絵画、ボディワークなど
とりどりのワークショップが開かれるリトリート施設をいう。
エサレン研究所の通称で、もとはその地に住むネイティブをさしたそうだ。

そこで受けられるのがエサレンマッサージ。
(日本ではマッサージと気軽に書けないので、
エサレンボディワークと言い換えてる)

 

書けば長いので割愛するが、相当端折って書くと、
私はそれまで続けてきたマッサージの仕事にほとほと疲れ果てていて、
たまたま雑誌で見かけたエサレンに行ってみることにしたのだった。

 

それまでやっていたガシガシのガテン系マッサージに比べると
実にゆるくて、こんなんでいいの?という印象を
はじめに受けたのにも関わらず、
迷いながらも続けてこられたのは
人にふれるということがこんなにも気持ちがいいことだったのか
とあらためて気づけたことと、
マッサージもアートなんだなと思えたことだった。

人が人にふれているのを見るだけで
涙が出そうになるほどうつくしいと感じた。

 

クラスの初めに、ティーチャーのマッサージデモを見るだけで
眠たくなったし、まるで自分が受けているかのように緩んだ。

オイルトリートメントの動画など、最後まで見られた試しがない。

 

そんなふうに感じていたことも、長らく忘れていたけれど
先日、うちでアロマタッチ会(マッサージではなく、精油を
なでるようにひろげる施術)を開いてみて、
ああ、人が人にふれる姿を見るだけでも美しいのだった
と久しぶりに思い出した。

 

 

そして、いままで施術なんてしたことがないという人が
「人にふれることがこんなにも気持ちがいいなんて、知らなかった」
というのを聞いて、感じ入ってしまった。

近所に住む友人たちと、
それもセラピストをしているわけではない人たちと
「人のからだって、いとおしいね」と言い合えるなんて、
なんてありがたい光景だろう。

 

誰でも、できるんだよ
と言いたい。
特別なことではなく、人にふれることふれられることが、
お互いさまと言い合える関係が、
日常にふえますようにと願っている。
(誰かの存在をいとおしく思えますように)

 

—・—・—・—・—・—*:・゜

アロマタッチ会、月に一、二度ひらいていけるといいなと
思っています。また案内します。
興味のある方、ごいっしょできればさいわいです。

【おまけ】
30代前半の私@エサレン。
(長らくアッシュカラーのベリーショートだった)

まだ携帯もなくて、カメラでちゃんと写真を撮ってたんよなぁ…。


ABOUT ME
知詠
近畿大学農学部食品栄養学科卒業。研究テーマは「カビ」。卒業後は、食品会社で研究職。乳製品もどきを分析したり開発したりで6年半。1995年の阪神淡路大震災をきっかけに身一つでできることをしようとマッサージをはじめる。2001年アメリカ、エサレン研究所にてトレーニングを受け、ボディワークをはじめる。同じ頃にはじめた気功で「自然が先生」という教えに出会い、ひとのからだとこころのふしぎについて考えつづけている。2017年、子宮体癌4b診断。標準治療をはじめるのと同時に食事を見直し、あたらしい細胞をつくっていくためには食が土台だと体感。あらためて、「生きているとはどういうことだろう」をテーマにかんがえうごく場「空-くう-」を主宰。