かなしみ
あの青い空の波の音が聞えるあたりに
何かとんでもないおとし物を
僕はしてきてしまったらしい
透明な過去の駅で
遺失物係の前に立ったら
僕は余計に悲しくなってしまった
谷川俊太郎
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シガアルセイカツと題して、詩を読む会。
今日の私は風邪をひいて、鼻も喉も調子が出ず。
冷たい雨が降る灰色の空とも相まって気持ちは暗い。
心身ともに寒冷前線通過中である。
それで、選んだのがこの詩だったわけだけれど
声に出して詩を読んで、
なぜこの詩を選んだのかという今の気持ちを話して、
さらに他の人にもこの詩を声に出して読んてもらうと
詩の色合いが変わったのを感じた。
暗い灰色だった悲しみは、どんどんと透明に感じられて
この詩を、さらに美しく感じられるようになった。
かなしみは、悲しみ、美しみ、愛しみ、哀しみ、愁しみ。
山の端に、日が沈むその色の移り変わりを
せつなく見送る時のように
かなしみは、うつくしみと通底している。
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3月29日、練馬高野台の石神井川沿いで
シガアルセイカツとお花見をひらきます。
3月29日
12時に練馬高野台駅集合です。
持ち物
読みたい詩を一編。
お酒や食べ物は持ち寄りです。
参加を希望される方は、メッセージください。
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